「STAND BY ME ドラえもん 2」公開、“新しい一歩を踏み出す勇気”もらえる作品に

映画「STAND BY ME ドラえもん 2」の初日舞台挨拶の様子。左から羽鳥慎一、宮本信子、ドラえもん、妻夫木聡、バカリズム。

3DCGアニメーション映画「STAND BY ME ドラえもん 2」の初日舞台挨拶が、本日11月20日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催された。キャストの妻夫木聡、宮本信子、バカリズム、監督の八木竜一、脚本・共同監督の山崎貴が登壇し、司会は同作にゲスト出演している羽鳥慎一が務めた。

藤子・F・不二雄原作による「ドラえもん」の単行本4巻に収録されたエピソード「おばあちゃんのおもいで」をベースに、のび太としずかの結婚式当日の様子など、オリジナル要素を加えて再構築した「STAND BY ME ドラえもん 2」。大人になったのび太役を妻夫木、のび太のおばあちゃん役を宮本が演じ、バカリズムは未来デパートのセールスマン・ナカメグロ、羽鳥はひみつ道具の入れ替えロープに声を当てている。

「おばあちゃんのおもいで」が「ドラえもん」の中で一番好きなエピソードだと言う妻夫木は、「脚本を読んでいる段階からウルっとくるものがあったんですが、できあがった作品を観たときに宮本さんの声が素晴らしすぎて。おばあちゃんが出てくるだけで泣くというスイッチが入ってしまいました(笑)」とコメント。妻夫木から熱い称賛を送られた宮本は「あんまり褒められるとほんとかしらと……(笑)。ほんと?」とはにかみながらも、「こんなに素晴らしい役をいただいて、本当に長生きしてよかったなと思います」と思いを口にした。

バカリズムはストーリーや宮本の演技はもちろんのこと、「(映画の)グラフィックに感動した」と語る。「小さいときからコミックスで読んでいたあのおばあちゃんがこんなにも立体的に……すごかったです。より柔らかくなったというか、より“おばあちゃん”を感じられた」と述懐。それを受けて八木監督は「おばあちゃんのあの優しさと丸みを立体造形にするのはとても大変で、3カ月くらいかけてようやくできあがったんです」と振り返る。また八木監督は「今回は試写会というものがなくて、今日が本当の初日なんです。いつもは試写会でお客さんの心持ちを感じさせていただいてから初日に臨むのですが、今回はいつも以上にドキドキしています」と心境を明かした。山崎監督も「ドッキドキですね。楽しみですけど、今までで一番ドキドキしました」と同意した。

最後に妻夫木は「今年はコロナでとても我慢しなければいけなかった年だと思うのですが、この映画は心を癒やしてくれる作品になっている。来年僕たちが新しい一歩を踏み出すための勇気を与えてもらえるんじゃないかと思っています」と観客へ語りかける。八木監督は「こんな世の中で心が凝っている方が多いんじゃないかと。ぜひ(映画を観て)心をほぐしてもらえたらと思います」、山崎監督は「僕が『ドラえもん』から教えてもらったのは、『未来を信じる』ということ。今は未来が見通しづらくなっているからこそ、この映画からポジティブな気持ちを持って帰っていただければと思います」とそれぞれメッセージを送った。

(c)Fujiko Pro/2020 STAND BY ME Doraemon 2 Film Partners